2026.7.8 Q&A
31歳、女性。今まで18週にて破水し感染のため死産、16週にて破水し羊水がなくなり死産、17週にて破水し20週にて臍帯脱落により死産と、死産を三回繰り返しています。不育症の血液検査は異常なし、子宮鏡検査でも多少の内膜炎があるが影響するほどでないと言われています。次回の妊娠にあたって担当医は、子宮頸管縫縮術と膣錠でコントロールできるかもしれないと言っていましたが、縫縮術自体に破水を防ぐ効果があるのか、縫縮術によってかえって破水を誘発しないかはっきり分かりません。担当医は、とりあえず妊娠してから考えようのスタンスだったのですが、3回死産を繰り返しているため、リスクの高いことはしたくありません。分かる範囲で構いませんので、縫縮術のリスクを教えてください。
ご相談ありがとうございます。回答が遅くなり申し訳ございません。
子宮頸管縫縮術は、妊娠中期の流産・超早産を経験された方に対して、子宮頸管無力症が疑われる場合に再発予防を目的に行われる治療です。破水そのものを完全に防ぐ治療ではありませんが、子宮頸管の開大を防ぐことで、結果として流早産や破水のリスクを減らすことが期待されています。これまでの経過では、破水が先行したのか、子宮頸管の開大が先行したのか、また胎盤の病理検査で絨毛膜羊膜炎などの感染所見が認められたかどうかも参考になります。一方で、手術には出血、感染、子宮収縮、まれに手術に伴う破水などのリスクがあります。これまでの経過から子宮頸管無力症が関与しているのか、感染が主な原因だったのかによって最適な管理は異なります。次回妊娠時には、担当医と頸管長の経過を慎重に評価しながら、子宮頸管縫縮術や腟プロゲステロン製剤の適応についてご相談されることをおすすめします。また、愛知県内には不育症専門クリニックやプレコンセプションケアを行っている医療機関もありますので、必要に応じてご相談されることもご検討ください。