Q&A 2025.12.3
28歳、女性。自然妊娠、妊娠初期の検査は特に異常なし。妊娠16週に完全破水し死産となりました。妊娠13週ごろから時折少量の出血と下腹部痛があったのでその都度受診していたのですが、張り止めの内服と自宅安静で様子を見るようにと医師からの指示でした。破水の原因は絨毛膜羊膜炎と診断され、胎盤の病理検査では脱落膜、絨毛膜、羊膜の広範囲に軽度な炎症が見られたとの結果でした。担当の医師からは、子宮内膜生検をすすめられました。次の妊娠で同じようなことが起こる可能性はどのくらいあるのでしょうか。また、子宮内膜生検はやっておいた方が良いでしょうか。その他、私自身ができることがあるとすればどんなことがあるのかお聞きしたいです。
ご相談ありがとうございます。
後期流産(破水)の原因に絨毛膜羊膜炎があり、また頸管無力症の可能性も含め、原因が一つに特定できないことや原因不明も多いのが現状です。必ず繰り返すわけではありませんが、明確な予防策が難しい場合もあり、強いて言えば次回妊娠時に予防的頸管縫縮術を検討するかどうかが一つのポイントになるかと思います。
担当医が勧めている子宮内膜生検は、慢性子宮内膜炎(CE)の有無を調べるためと考えられます。CE検査は反復着床不全や不育症で行われることがありますが、検査や治療の意義にはまだ不明な点も多いのが実際です。
次の妊娠に向けては、プレコンセプションケアや周産期専門医との事前相談を受けることで、より専門的な視点からアドバイスを得られる可能性があります。
今一度、担当の先生と今後の方針についてご相談いただくとよいと思います。