Q&A 2024.10.9
30歳、女性。左卵巣チョコレートのう胞と診断され、生理痛が重く卵巣も少しづつ腫れが大きくなっています。子宮内膜症は妊娠するのが1番の治療法と言われているため、医師と相談して1年自然妊娠を望んで様子見しましたが授かりませんでした。手術をすると卵巣の腫れは良くなるけど卵巣機能が低下するとのことで、これから手術と不妊治療どちらを先にするか悩んでいます。どうするべきでしょうか。
ご相談いただきありがとうございます。卵巣チョコレートのう胞については、強い痛み、サイズが大きい、悪性を疑う所見などがあれば手術療法が推奨されます。そうでなければ、まずは現在の卵巣予備能(抗ミュラー管ホルモン、胞状卵胞数)、卵管因子(子宮卵管造影検査)、男性因子(精液検査)の評価が必要です。すべて正常であれば、1年の不妊期間がありますので、ステップアップ(排卵誘発剤使用によるタイミング法や人工授精)をお勧めいたします。半年から1年で妊娠に至らない場合は手術が検討されると考えます。卵管因子や男性因子が見つかった場合、生殖補助医療が必要と判断されることもあります。