Q&A 2025.10.10
27歳、女性。26歳で自然妊娠、19週あたりまで順調であったが、羊水過少、破水と診断され、21週6日で妊娠継続を諦めました。
その後、半年間タイミング法で授からず不妊クリニックへ通い、低AMHが判明したため体外受精にステップアップし、凍結胚移植1回目で妊娠出来ましたがつい先日8週6日でで心拍が止まっており稽留流産と診断されました。原因は不明。私は不育症なのでしょうか?次の妊娠で出産までたどり着ける確率はどのくらいあるのでしょうか?また、今後無事に出産するために受けるべき検査など詳しく教えていただけると幸いです(一部改変)。
ご相談ありがとうございます。これまでの経過から不育症の検査を受ける対象となります。検査としては、抗リン脂質抗体などの免疫・凝固系検査、子宮形態検査(超音波検査や子宮鏡検査)、夫婦染色体検査、胎児染色体検査(流産検体絨毛検査)、甲状腺・糖代謝などのホルモン検査、が候補になります。抗リン脂質抗体症候群は唯一、流産や早産予防に抗凝固療法の有効性が認められている原因疾患です。また、夫婦染色体検査で構造異常が見つかった場合には、PGT-SRを検討することがあります。しかし、半数以上が原因不明であり、その場合には確率された治療法は残念ながらありません。ただし、母体が高齢でなければ、3~4回の流産を経験しても次回は無治療でも約60~70%の方が妊娠を継続できるとされています。治療施設の先生とよくご相談ください。